JazzTokyo Review by Sanae Nakayama

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text by Sanae Nakayama Sanae Nakayama

[English translation coming soon]

コパカバーナ・ビーチからの風を感じさせる様な(筆者はリオに行った事がある!)、バランスの 整ったフルートのサウンドが耳に心地いい!でもそれは ”muzak” (店内などで流れるバックグラウ ンド音楽)の様な意味でのゆるい心地良さとは全く違う。 ボストンに住み、長年ニューヨークを中心にライヴやレコーディング、また教育の場などで幅広い 活動をしてきたヒロ・ホンシュクの研ぎ澄まされたジャズと、長年リオに住み、ブラジルの著名ミュージ シャンたちとの多くの共演経験のある城戸夕果のディープなブラジリアンと、2つの異なったエレメン トがこのE Pを聞き応えのあるものにしている。また、敢えてベースやパーカッション類など一切 使わず、シンプルに2本のフルートとピアノだけで組まれている事でホンシュクと城戸、それぞれ の技量の高さと限りないフレキシビリティが際立つ。ニューヨーク在住のブラジル人ピアニストのア ルヴェスはヨーヨー・マのグラミー賞受賞アルバムやジョー・ヘンダーソンのアルバム『Big Band』をはじめ、アメリカやブラジルの多くの著名アーティストとコラボレーションをしている実力派。 そんな彼のピアノは二人のサポートに徹しながらも確かな存在感を聴かせてくれる。 フルーティスト二人それぞれのオリジナル曲に加えて、エルメート・パスコアルが彼らのため に書いた曲、また、このトリオ編成のためにアレンジが施されたカエターノ・ヴェローゾとジョア ン・ドナートの曲を含めて全6曲、上質感が間違いなく感じられるコレクションだ。