Debut Album: Hiro Honshuku & Yuka Kido – Love To Brasil Project – EP

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アーティスト: Hiro Honshuku & Yuka Kido / ヒロ・ホンシュク&城戸夕果
タイトル: Love To Brasil Project – EP / ラヴ・トゥ・ブラジル・プロジェクト – EP
録音年:2020年
CD品番:CP-1132
JAN:4532813831077
レーベル:Concept Publishing
配給:インパートメント

曲目

  1. Trilhos Urbanos / トリーリョス・ウルバーノス (Caetano Veloso / カエターノ・ヴェローゾ)
  2. Para vocês com grande carinho / パラ・ヴォセス・コン・グランジ・カリーニョ (Hermeto Pascoal / エルメート・パスコアール )
  3. Lulu / ルルー (Yuka Kido 城戸夕果)
  4. Layer Three / レイヤー・スリー (Hiroaki Honshuku ヒロ・ホンシュク)
  5. Paper Merge / ペーパー・マージ (Hiroaki Honshuku ヒロ・ホンシュク)
  6. A rã / ア・ハン (João Donato / ジョアン・ドナート)

Hiro Honshuku (ヒロ・ホンシュク)- flute
Yuka Kido(城戸夕果)- flute
Helio Alves(エリオ・アルヴェス)- piano

  • Produced by Hiroaki Honshuku & Yuka Kido
  • Recorded on March 11, 2020 at Dream World Studios by Hiroaki Honshuku and Doug Hammer <dreamworldpd.com> with Matric Halo ULN-8 3d <mhsecure.com>
  • Mixing & Mastering Engineer: Katsuhiko Naito
  • Cover Art by Hermeto Pascoal
  • Cover Design by Hiroaki Honshuku & Yuka Kido
  • 
Photos by Yasushi Nakamura, Doug Hammer, Hiroaki Honshuku
  • Special thanks: Alice Russell (Concept Inc.) & Yu
  • ⓟⓒ2020 Concept Publishing, Brookline, MA, USA <lydianchromaticconcept.com> | Concept Publishing 1132

デジタル配信:7月10日(ワールドワイド)、7月24日(日本)


          


CD販売開始:8月21日


ブラジル音楽をリオ・東京で演奏してきた城戸夕果と、ボストンとNYCを拠点としブラジル音楽を究めてきているヒロ・ホンシュク。2人のフルート奏者がボストンで出会い新たなチャレンジを始めたのは、2017年5月。Love To Brasil

Projectとして、ボストンを中心にライブやレコーディング活動を続けてきた。ブラジルの空気をたくさん吸い込んだ城戸、ジャズの最先端で磨かれたホンシュクが、ブラジルのスタンダードや書き下ろしの曲などを唯一無二のアレンジで録音したアルバム。ジャケットのアートはエルメート・パスコアールが2人にプレゼントしてくれた収録曲の楽譜。


このEPアルバムは、ユニバーサルなブラジルの感覚にあふれ、 
音楽に国境がないこと、そして、 
旋律とハーモニーは天使達が語ることばであることの証し。 
この新しいアルバムを聴いて本当に嬉しい。 
ジョイス・モレーノ(2020年5月8日 、リオ・デ・ジャネイロ)


ボストンで出会った2人の日本人フルート奏者が演奏するブラジル音楽、しかもエルメート・パスコアールが書き下ろしてプレゼントした曲まで!”縁は異なもの味なもの”という諺を思い出さずにいられません。
中原仁(2020年東京)



アルバム紹介

音楽ジャーナリスト、横井一江


2人のフルート奏者、城戸夕果とヒロ・ホンシュクによるこのプロジェクトは2017年8月にスタートした。

城戸夕果は、小野リサ・バンドを経てブラジルでボサノヴァの創始者ジョニー・アルフ、ジョイス・モレーノ、ジョアン・ドナート、カルロス・リラ等と活動してきたフルート奏者・作曲家で、ブラジル音楽の手法を取り入れたオリジナル・スタイルの音楽を追求してきた。ヒロ・ホンシュクは、ボストン在住でニューヨークを拠点に活動するジャズとブラジルのハイブリッドバンド「ハシャ・フォーラ」のリーダー、フルート/EWI奏者・作編曲家である。この2人はそれぞれ独自に音楽を探求してきたが、2017年に城戸がボストンに移住してきたことから、双頭プロジェクトを立ち上げるに至ったのである。2人はプロジェクト単独で活動するだけではなく、TRIchrO(トライクロ)やクリス・フロリオ・プロジェクトなどのライヴや録音にも参加。また、城戸はホンシュクの「ハシャ・フォーラ」のニューヨークおよびボストンでのライヴにも度々ゲスト出演している。

本作は、城戸、ホンシュクにブラジル人ピアニスト、エリオ・アルヴェスが加わった編成での録音。アルヴェスはジョー・ヘンダーソンのグループに抜擢されたことで頭角を現した逸材で自己のグループでも活躍している。

このプロジェクトでは、オリジナル曲の他、ブラジルのスタンダードを各自が培ってきた固有のアレンジで聴かせる。本作でもカエターノ・ヴェローゾ作曲《トリーリョス・ウルバーノス(アーバン・トレイル)》、エルメート・パスコアール作曲《Para vocês com grande carinho》、ジョアン・ドナート作曲《ア・ハン》を取り上げている。カエターノの《トリーリョス・ウルバーノス》は2人がアレンジ。特筆すべきは《Para vocês com grande carinho》で、パスコアールが名誉博士号授与式でニュー・イングランド音楽院に来た折、彼を訪ねた2人のためにその場でメロディーを口ずさみながら書いてくれた曲で、ホンシュクが2本のフルート用にアレンジした。《ルルー》は城戸の、《レイヤー・スリー》と《ペーパー・マージ》もホンシュクのオリジナル曲。それぞれ、音楽家としてのブラジル音楽のエッセンスの取り込み方の違いが聞き取れて面白い。いずれもフルート奏者が書いた作品だけに、フルートという楽器の特質と魅力を引き出している。書き下ろしの2曲《レイヤー・スリー》と《ペーパー・マージ》での個性の異なる2人が奏でるハーモニーの美しさ、豊かさは特筆すべきもの。最後を締めくくる《ア・ハン》はホンシュクによるドナートの録音とは一味違うアレンジが面白い。

城戸とホンシュクの演奏スタイルは異なるが、それが奏功し、絶妙なアンサンブル、表情豊かなサウンドをもたらしている。